障がい児対応シッティングへの思い-病児・障害児 シッティング 合同会社アイオラ

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2024.12.18Monologue

障がい児対応シッティングへの思い

多様な経験を通じて得た気づき

私は看護師として療育センターで働きながら、放課後デイサービスや訪問看護を通じて、療育や医療ケアを必要とするお子さんたちと関わってきました。また、専業主夫として育児に携わり、その後保育士の資格を取得してベビーシッターとして活動する中で、多くの子どもたちと時間を共にしてきました。

施設で働く中で、ひとりひとりの子どもに深く関わることの難しさを痛感すると同時に、看護師という立場ではどうしても「医療的ケア」に目が向きがちでした。しかし、子どもたちと接する中で次第に感じるようになったのは、子どもにとって本当に必要なものは「薬」だけではなく、「遊び」や「触れ合い」、そしてその中にある保育そのものではないか、という思いです。

保育の可能性と新たな挑戦

その想いを胸に、私は保育をさらに学びたいと考え、保育士の資格を取得しました。そして、お子さんの「遊び」や「実際の家庭環境」について深く知るために、ベビーシッターとしての仕事にも取り組むようになりました。

しかし、自分には何ができるのだろうと、自問自答を繰り返す日々が続きました。

そんなある日、訪問看護で人工呼吸が必要なお子さんを抱っこしながら、ベビーシッターの仕事でよく歌う「はらぺこあおむし」を歌ってみたときのことです。すると、そのお子さんはとても安らいだ表情を見せ、みるみる酸素飽和度の数値が上がっていきました。その瞬間、私は強く感じました。

「病気や特別なケアが必要かどうかに関係なく、子どもは子どもである。だからこそ、家庭の中でも、子どもにとって必要な保育を届けたい。そして、少しでも育児負担を軽減したい。」

新たな一歩――合同会社アイオラの設立

これまで培ってきた経験や知識を、少しでも役立てたい――そんな想いから、障がい児対応に特化したシッター会社を立ち上げることを決意しました。

そして、合同会社アイオラを設立しました。
まだまだ始まったばかりの小さな種ですが、いつか大きな木に育ち、子どもたちとご家族に寄り添う大木になりたいと願っています。